私の敵はチビ会長
『さぁ!!着いたよ、志穂。』
艶やかな桃色の髪をたなびかせた沙織が言う
そういえば…染めたって言ってたけ…
高校デビュー的な??
あたしは不思議なものを見るようにマジマジと見つめた
あたしたちは今ある扉の前ら辺にいる…。
『『キャア!!キャア!!』』
そこには長蛇の列
女の子が集まってろくに息も出来ない…
こういうの…ほんと、無理。
あたしの名前、小出志穂(コイデ シホ)と書かれた名札がもぎ取れそうになる
もうやだ…
帰りたいっっ!!!
ギイ…
その時、扉が開き始めた
隣にいた女の子がその瞬間、いきなり笑顔になってく
まるで好きな人にでも会ったときみたいに幸せそうな笑顔で…
歓声が鳴りやまぬなか、中から2人の男子がでてきた