私の敵はチビ会長
〜っ!!
『…なんで?…なんで私のためにここまでしてくれるの?勝手に契約しちゃえば、私はなにも言えなかったのにっ!!家も安泰になるし!みんなも助かるのに!!私1人犠牲になったって、みんな犠牲になるよりまし…』
…なんでなの?
なんで笑ってられるの?
なんでそんな優しそうな顔してられるの?
つぶれちゃうんだよ?
お父さんが必死に作り上げたのに…
なんで笑ってられるの?
お父さんは私の頭を軽くポンポンと叩き
満面の笑顔を見せた
『言ったじゃないか、私には、おまえが1番大切だって。他のなによりも…。それにな?ここの家に仕えるものみんな…おまえのことが大切なんだ。なぜなら…この1人暮らしのための費用は…この家のお金と、使用人達のお金も混じっているんだよ。もちろん、みんな進んでだ』
ピラッ
と見せられる紙に記載されてる、数字は
私が1人で暮らすには十分すぎる額
なんで…こんなに
『みんな我先にとお金をだしてくるもんだから、困ったよ』
み、んな…。
私はついに我慢できなくなった
溢れ出す涙は服をぬらす
その紙には、金額や内容はもちろん
あたりまえのように、みんなからのメッセージが書かれていた
一つ一つ思いがこもった文章で、どんどん涙を誘われていく