私の敵はチビ会長









私、子供のころから家が嫌いだった






お金持ちってことで、友達は少なかったし、出来たといってもみんなお金目当てで





本当の友達なんていない







お父さんも仕事ばっかりで遊んでもくれなかったから、






いつもお母さんに八つ当たりしてた








でももともと体の弱いお母さんはそれが原因で疲労死






私が殺したんだと罪の意識にさいなまれ、家に寄り付けなくなった






そんな私をお父さんは憎んでるだろうし、嫌ってると思ってた




けど、違った









私が気づいていないだけで、本当は愛してくれてたんだ










『…おっお父さんっ…。』

『…なんだ?』





また優しい笑顔を向けてくれる





すごく嬉しくて、それでいて悲しくて、





自分の心の中が嫌になるほど曖昧で、怖い


















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