私の敵はチビ会長




〈恭哉〉




しばらく休んでる学校。

いい加減行きたくてたまらない。



早く生徒会の仕事したいな…。

それに、あいつら元気―――――だろうな。



こんな状況になってくると優とか進とかにも会いたくなる

沙織は…めんどくさそう


華月は会いたいとは思わないけど…。




志穂にはすごく会いたい。

会っていろいろ話したい



…なんだろ?この気持ち





『なにやってんのっ!?早く探しなよ!!』

『…うっさい。ギャーギャー耳元で』

『はぁ!?ぶっとばされたい?』

『やれるもんならやってみろ』

『…てやっ!!』

『…はい。残念。』


俺の隣に当たり前のように君臨する崎守


…正直うざい。



なんか、あの頭が痛くなった日からストーカー並に付きまとってくる



それに気を失う前の記憶の前後がない…。

なにかあったんだよな〜…


まぁ…こいつの友達の記憶はしっかり鮮明に覚えてるんだけど…




俺がそいつを睨むとなぜか笑う。

しかも、楽しそうに…


嫌だ。…もう。




『もうついてくんな!!俺のやり方で探すから…』

『いいじゃん?2人で探したほうが早いって。』

『それは手分けしたほうが早いって意味だろ?こっちのほうが遅いっての』

『あーもう!!がたがた言わないで…え?』



なに…?

急に声を詰まらせる崎守は固まって動かない


一点の方向を見て、目を見開いてる



…やっと、静かになった


そう思いながらも不思議に思ってそいつの視線をたどっていくと…




『は?…なんで、志穂?』



目を向け一番に先に目に入ったのは志穂の姿


誰かを抱きしめてるように見える




















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