私の敵はチビ会長



〈志穂〉



亜姑と会長がどこかに行ってから、私はクルみちゃんと二人公園にいた



『あのー。クルみちゃんて、モデルなんだよね?』

『そうだよ。あんたは生徒会の雑用なんだよね?』



ざ、雑用って…。

胸にグサッとくる言葉に苦笑いになる




さっきからずっとこんな感じで。

質問してもきつい質問が帰ってくるだけ…


しかも笑顔で聞くんだもん、怒れないよ…。



亜姑は普段どうやって接してるんだろ?



『はぁ〜っ』



気づかれないように静かにため息をついたつもりがやった瞬間クルみちゃんに睨まれたりして…


本当、やだっ!!




『ねー。志穂ちゃんて、会長さんとどういう関係?』

『ど、どうゆうって!?』


話切り出したと思ったらいきなり会長の話!?



落ち着いてるくるみちゃんに思わず眉間にしわを寄せる




…そういえば、

クルミちゃんさっきも一緒にいたよね?



くるみちゃんと一緒に亜姑探してるって言ってたけど…



本当にそれだけ?


どんどん不安になっていくあたしは会長のせいで最近ネガティブ思考だと思う



そんなあたしをよそにクルみちゃんは楽しそうにニヤニヤしてくる




『な、なに?』

『あんた…会長さんのこと好きでしょ!?』

『はぁっ!!!?そ、そんなわけないじゃん!!!』



思いっきり否定したあたしにまたしてもニヤけるクルみちゃん













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