私の敵はチビ会長




『…おかしいよ。なんで亜姑は自分をいつも後回しにするの?』

『え…なに言って…』

『まだ、未練残してるじゃん!!本当に全部気持ち話した!?まだ言ってないことあるんじゃないのっ!!?……そんなことばっかりやってると、後悔しきれないくなるよ』



唇をかみ締め俯いた亜姑はあたしの言葉にショックを受けたみたいだった



でも…言い過ぎたなんて思ってない


あたしは、あたしの言いたいことを言った




『〜…っ…違う…後悔してもいいんです。ただ、…藍川くんを困らせたくないだけなの』


搾り出すような震える声で亜姑が口を開く


その後ろでは心配そうにでも呆れてるようにたっているクルみちゃん




…くるみちゃんは本当は気づいていたのかもしれない

気づいてて、でも、亜姑にこれ以上辛い思いをさせないほうがいいって考えてたのかもしれない…。


そんな気がするんだ




でも…

それは違うよ。



告白して振られる辛さより告白せずに一生後悔するほうが絶対辛いよ。



だって…その時の自分を責め続けるもん

自分が嫌いになって嫌でしかたなくなる



そっちのほうが…辛いよ。
























< 318 / 485 >

この作品をシェア

pagetop