私の敵はチビ会長
秋休み




亜姑がいなくなってから数ヵ月



寂しさも次第に薄れ、いつもどおりの平穏な日々を送っていた




しかし…








『はぁーーー!!?どういうと!?』

「だから、その通りの意味よ。」

『その通りって…ほんとにお小遣いなしってこと!!?』

「まあ…そういうことになるわね。お母さんも厳しいのよ。いくら学費が安い高校にしても、お金はちょっとしか節約できないんだから。」

『だからって…そんなの…っ』

「しーちゃんもそろそろ大人でしょ?働いて稼げばいいわ!!そこちょうどアルバイト可じゃない。」

『ちょっ!?アルバイトなんて…』



-------ブツ




切られた…。



ケータイを見つめながらなにも動けないあたし




え、マジで?








重たい足を引きずりながら学校を目指す



今日の朝、あんなことを言われて元気なわけもなく…



おまけに今日から秋休み…。



うちの学校は夏休みがなくて、秋休み



そっちのほうが夏より問題を起こす生徒が減るんだって…





でも、あたしには問題を起こすチャンスすらもない




なぜなら…















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