私の敵はチビ会長



ーーーーーーー1時間後






『じゃあ、これに決まりで!!』

『いいよぉ〜♪』




笑顔のあたしがピラッと差し出したのは、



可愛いって人気のカフェ




名前は[dbyy]




あんまり名前の由来とかわかんないんだけど…



とにかくすっごい人気で毎日昼には大勢の人で賑わうんだ




そんなところが、アルバイト募集中なんて全然知らなかった






『えへへ…こんなところで働けるなんて嬉しい』

『まだ働けるって決まってないからぁ!!でも、ここ進のお店だから、雇ってはもらえるだろうけどね♪』





…え゛?



進って進くん?




開いた口は締まるタイミングを失い、開きっぱなし



そして目はなんどもまばたきを繰り返す





相変わらずニコニコ笑ってる沙織はまるでこの空気を待っていたかのように楽しそうだ





え…



待って…。





進くんってまだあたしと同い年だよね!?



なんでお店なんか持ってるの!!?





『え、嘘…だよね?』

『本当だよ?あそこ進がオーナーやってるの!』

『だっ、だってまだ16才じゃん!!』

『才能に年は関係ないみたいだよぉ〜?』





え…そんなわけないよ!!



そりゃ、進くんのお父さんはこの学校の所有者だって聞いたことあるけど…



進くん自身がそんなことしてるなんて信じらんない!!





『あー志穂絶対信じてないなぁ?』

『あ、あたりまえじゃん!!』

『じゃあ〜今度の土曜日dbyy行ってみる?』





え…?
















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