私の敵はチビ会長
仕事をし始めてしばらくたった頃、
欄が話したいことをすべて話し終えたのか急に黙り込んでけーたいをいじりはじめた
それと同時にまたもや生徒会室に重い静けさが広がっていく
…俺も帰ろうか
あまりの重さにそんなことを考えていると葉月先輩が静かに俺の横に座った
そして俺たち2人しか聞こえないようなひそひそ声で話はじめた
『さっきの話だけど…恭哉って志穂ちゃんのことどうおもってるの?』
さっきの話じゃねぇじゃん!!
本当はそう言いたかったけど、真剣な葉月先輩の顔をみてたらその言葉も引っ込んでしまった
動揺してるのがばれないようにわざと視線を葉月先輩から外し、書類に移す
『べつに…生徒会委員の仲間じゃね』
『…なにそれ。』
『ほかになんにもない。…なんでそんなこと聞くんだよ?』
『恭哉の志穂ちゃんに対する接し方が他の人と違うから』
…他の人と違う?
そんなこと考えたこともなかったし、思ったこともなかった
『よく考えてみたら?』
…
なにも言わない俺に葉月先輩はニコッと笑ってもどっていった
なんだよ…
どいつもこいつも
人を試すようなことばっかいいやがって
『恭哉ぁ!!』
『…ん?』
『こんどさ、遊園地行くんだけど…いかね?』
『はぁ?いつ?』
…こいつ空気よめ!!
重い空気には似合わずすんごい楽しそうな花のオーラをまき散らす
そんな欄にあきれながらも話にのってみた
『こんどの日曜日!!』
『2人でかよ』
『んなわけあるか!!志穂ちゃんと〜』
〜っ!!!
ガタンッ
『…?恭哉?』