私の敵はチビ会長
動かなくなった首を無理矢理動かして龍而を見てから声のするほうを見る
龍而はもうすでにその人物を捕らえ、しかも睨んでいた
『……なにしてっか聞いてんだよ』
嫌…
なんで?
声の正体それは会長でバスケ部のユニホームを着てこちらを見ていた
ここからでもわかる
怒ってる…
ど、どうしよう…
会長には一番見られたくなかったよ…こんなの
自分がやっていることを改めて感じ目に涙が溜まった
『別に。関係ないあんのか?ちび男』
『てめっ…やっぱり生徒会室にいた奴だろ、でか男。』
『んだと、ちび男!!』
『黙れでか男!』
『…ッ…一日1㌢づつ縮んで消えろちび!!』
『…てめっ…どんどん巨大化してユーマとして扱われろでか!!』
あ、…あれ?
てっきりあたしのことでもめるんだと思ってたのに…
あたし関係ない?
『…にゃろ…小人になって一生白雪姫の奴隷になってろちび!!』
『…しつけえッ…巨人としてアニメになって映画館で一生見せ物になれでか!!』
『…この…靴屋でアリエッティとでも名のって一生かり暮らしでもしとけちび!!』
『…チッ…ジャクと豆の木で一生悪者として雲の上に住めでか!!』
二人の言い合いの真ん中にいるあたし
それはそれはうるさい…
ピクピク揺れる眉
いい加減あたしが切れそう