私の敵はチビ会長

『…ﾊｯ…ホビットになって指輪で世界救ってみろちび!!』

『あ〜もう!!めんどくせぇ!!』




ｸﾞｲｯ


『え!?あ、ちょっと!?』



龍而との言い合いに疲れたのか会長はあたしの腕を引っ張った



自分のほうに引き寄せるから座ってたあたしはバランスを崩す




『こいッ!!』

『おい!ちび男なにしてんだよ!!』



倒れ込むあたしの肩を掴んで受け止めていた会長に龍而が吠える


そしてまたあたしを引き戻そうと腕を引っ張っるもんだからまた倒れ込るあたし



もー!?

なに!?


右へ左へ揺れながらあたしはもううんざり




あたしの腕を引っ張りながら火花を散らす二人にあたしは両方の手を弾いた


ﾊﾞｼｯ




『なんなの!?人を道具のように扱って!!!』

『『わ、悪い…。』』



あたしがぶちギレたことに見事に重なりながら謝る二人


そしてまた睨みあい




…はぁ。子供なの？



『…あ〜!!もう!!龍而!早く部活行かなくていいの!?ほら行く!!会長も早く!!』


あたしは睨み合ってた会長の背中を押しながらみんながいると思われる方へ歩きだす



押すようにひきづっても、まだ睨んでる…




一方龍而は呆然とその場に立ち尽くしていた




…ごめんね、龍而。