私の敵はチビ会長
『はい♪確かに。では早速今日から始めさせていただきますが、よろしいですか?』
慣れた手つきで紙を閉まい上目遣いで笑いながら聞いてくる
あたしは一瞬ドキッとしながらも思わず頷いてしまった
驚く沙織。
その顔は不安そう
あっ…やば。
仕事内容もよく分かってないのに…
普通の人は勉強してくるもんだって進くんは言ってたけど、やってないあたし達
どうしよ…
オロオロしながら男の子に目で訴えてもなぜか笑うだけ
どうしろっていうの!?
『では、着替え室があるのでそちらで制服に着替えてください♪10分後にはロビーにあるスタッフ室に集まってくださいね♪』
『えっ!あ、あの!!着替え室はどこに…』
『係の者が案内いたしますからご安心ください♪部屋を出たすぐに待機させてありますので♪』
席を立つと応接室の扉を開け、礼儀正しくお辞儀をする男の子
しかも、ちゃんと笑顔つき
あ、あれをやるんじゃ…ないよね?
男の子のあまりの完璧ぶりに戸惑いを隠せない
男の子の背景に王様がいるのが見えるよ…
まるで執事。
あたし達は困惑しながら扉から外へでていく
そこには髪をポニーテールにした女の子がうやうやしく頭を下げている
そしてゆっくり頭を上げまるで天使のように微笑む
か、可愛い!!///
『ここでございます。どうぞごゆっくりいたしてください。』
『ありがとうございます!!』
天使の笑顔に送られ幸せな気分で着替えを始める。
着替えはちゃんと用意してあって綺麗に折りたたまれていた