私の敵はチビ会長




『ねぇ?私不安だけど…志穂は?』

『あたしも。でも、いい人ばっかだよね!?』



あんまり乗り気じゃない沙織に対してあたしはやる気満々。



久々に会長のこと考えずに集中できそう!


期待に胸を膨らませ着替え終わって外へでる




そこにはちゃんとあの女の子が待っていて、あたしに気づくとお辞儀してきた



わぁ…いい子





あたしが着替えた制服は天使の女の子や男の子とは少し違っていて


二の腕の細部に金色の十字架の紋章がなく、白い★があった



なにかの…マークかな


それでも気になって、微笑み続けている女の子に聞いてみた



『あ、あの…これ…制服ってみんな違うんですか?』

『はい。さようでございます。私どもは皆、一流と進様に認められた者で、この紋章はその証でございます』



たんたんと噛むことなんて一切なく表情も崩さない話し方。


本当に一流とうなずける



『それに…皆様制服は別のものをご用意しております。個人個人でお客様をとる仕事なので、分かりやすくするためです』



そうなんだ…


そのときあたしの後ろの着替え室が開き、沙織がなぜか上機嫌ででてきた



満面の笑みの沙織に不快な顔をする


さっきまで、グチグチ文句言ってたくせに…

なにで機嫌なおしたんだか

















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