私の敵はチビ会長
<恭哉>
『あ~…ダルい…。』
俺は生徒会長専用のイスにもたれながら独り言で愚痴を言う
なぜ独り言になるかというと俺以外他の奴がいないから
そんなわけで、
愚痴くらい勘弁してほしい…。
最近ハマってる棒つきの飴を口の中でカランと転がしながら
学校資料を目から外す
『…はぁ、疲れる』
ギィ
軋む音を聞きながらボォと天井を見上げる
だけど決してサボってるわけじゃない
今は休憩だからこんな感じだけど本当はすげぇ仕事してる
生徒会の仕事をサボってやがる奴らの分まで…
てか仕事サボりすぎだろ!!
これで一週間連続だぞ!!
生徒会長の俺に仕事全部任せるってどういうことだっての!!
眉がピクピクと痙攣する
奴らとは生徒会メンバーのことで、今日仕事してる奴なんて俺入れて2人だけ。
ありえねぇ…
…俺も帰るか?
『ダメだよ?』
『ぎゃぁぁああっ!!』
ドッシーン!!!
突然、耳元に声が聞こえたと思ったらフゥとかかる息
ゾクッと寒気立ち驚いて叫ぶ
『痛っ…』
真後ろにこけた俺は運悪く角に腰をぶつけたらしい
……最悪
つうか誰だよ!??