私の敵はチビ会長














ガヤガヤ





『ちょっと!!踏まないでよ?』

『は?踏んでねぇし。』

『郁だまれ』

『や、やめて…くだっさい!!』






なに…

これ?







『おいおい!梓菜困ってるだろ?やめとけって』

『欄こそやめろよ』

『そうよ?欄はお節介なの』

『葉月先輩もだよねぇ♪』







ここ

沙織の部屋だよね?




あたしは玄関を輝と開けてすぐ立ち止まって目を見張る


泊まり用の可愛いバックにつめた荷物を地面に落としても反応できない



輝もおなじように口を開けっ放しにして呆然と目の前に広がる光景をただ見つめる








なんで…


こんなにいるの!?






沙織がいつも通りの表情で台所から出てきた



呆然とするあたし達のもとまで来ると、にこやかに笑って




『これお客さんたち♪…あと一人くるはずなんだけどねぇ♪』



そう言って楽しそうに会話している人達を見つめる



『さ…沙織?…こんなにいるなんて…聞いてない…』

『言ってないもん♪…サプライズ?』




あたしを意地悪そうに見て舌をだすと

あたしと輝の手を掴んでその人達のほうへ引っ張る





『あ…え、ちょっと…』

『沙織?あの子達だれ?』




戸惑って立ち止まるあたしに対して不思議そうに首を傾げる輝

アヒル口にして小首を傾げる輝は本当に可愛い


首を動かすたびにポニーテールの髪が色っぽく揺れる




輝を見た沙織も同じことを思ったのかクスと笑った




『…輝は知らないかもなぁ♪まっいい奴見つけなよ?』




まだ分かってない輝と動揺するあたしの手を引っ張っりついにみんなの前まで来てしまった














































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