私の敵はチビ会長








『わっ!!』

『どこいく?話そう?』



立て膝の体勢で固まってれあたしに上目遣いの欄さんが寂しそうに言う





…う゛


なんとなく罪悪感が芽生えてしまって輝を見ると、なんとあの野次の男の子に助けてもらっていた。




『あ、ありがとう!!』

『…別に』



顔を赤く染め、その人を見つめる目はまるで乙女





え?

ま、まさか…




良からぬ想像が浮かんで必死にそれを打ち消す


両手で払っていたから欄さんにクスと笑われてしまった




その瞬間赤くなる顔


でも、これは恥ずかしいからで会長ているときとは違う感覚





静かにちょこんと欄さんの隣に座っていると、あることを思い出す



郁さんが言った言葉







【あんた、欄と付き合ってんの?】







…付き合ってるわけ…


ないじゃん…。





友達としては好きだけど、

隣にいても緊張するだけ…



ドキドキしてないよ







郁さんの言葉のあとに会長の顔が浮ぶ


冷たい目をした会長はあたしを睨むんだ







…誤解なのに

会長の馬鹿








俯いて床一面にひいてある布団をギュッと握る


あたしの行動が不思議なのか欄さんが顔を覗き込む





『…大丈夫?』

『……はい。全然大丈夫ですよ!?』

『…ふーん。ならいいや』




あっさりと引いた欄さんはどこか不自然で天井を向いてなにかを見つめてる




あたしも一緒になって天井を見つめた


会長のことを考えて胸が痛くなりながら、でも必死に見つめていた








































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