私の敵はチビ会長




ガラッ




『おはよー!?』




シーン










教室には人っ子一人いなくてさびしいくらいの静けさが広がっていた



そりゃそうか…



まだ時間は7時を回ったばかりで生徒なんているはずもないんだ



あたしは一人勝手に納得すると、自分の席につく






『はぁーっ!!いまからどうしよ…。』



机にひっつぶして深いため息をつくあたし




まだ肌寒い朝…制服はもう春ようだからスースーして寒い

うー寒いなぁ〜…。



あたしは寒さをしのぐ為教室の隅のイスに移った



はぁ〜ここなら風もこない…






『あ…あのメールどしよ…。』



ふとあのメールを思い出したあたしはケータイを開く


やっぱり…誰かわかんないな〜。




でもそのメールには不思議と恐怖は感じなかった














『ありゃ…?…志穂がいる!!え?…なんで!?』






ん〜…?


なに?うるさいな…




あたしはうるさく騒がしくなった周りを不思議に思いながら片目を開けてみた



視界には誰かがあたしの顔を覗き込んでいるみたいなぼやけた人影





『ん?…』

『あ…目覚ましたみたいだよ?』

『本当だぁ〜♪志穂?なんで寝てんの?』



あたしに声を掛けてきたのは今年友達になったばかりの





未夜と輝だった















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