私の敵はチビ会長








『しーほ!!着替えよ!?えっとあなたも〜!』




あたしの肩に顎を乗せて話す輝は花のようなスマイルで女の子に話かける




輝は本当に人見知りがない性格で未夜と大違い

未夜はどっちかっていうとクールで社交的じゃない


でも、仲がいいのは二人の不思議なとこ






輝が微笑むとおどおどしていた女の子も可愛く微笑んだ


淡い桃色の頬が強調され、プルンと潤ってる唇がゆっくりとカーブを描く

スローモーションに見えたそれは本当に綺麗








『…私っ…小川梓菜です!!』


馴れていない自己紹介がなんともかわいい


『あずあずかぁ!!私、輝だよ!小川って…志穂とおなじだね』




のんきな声の自己紹介に無言で輝の頭を叩く




パン



『いた!?』

『痛くない!!適当すぎだから!!』




涙目であたしを見る輝にあたしは拗ねたような態度をとる


不思議なものを見るような目で首を傾げる輝




あたしはそんな天然な輝をキッと睨む




…輝は馬鹿なのは分かってる…







だけど…

だけど!!



友達の苗字ぐらい覚えて!!















あたし達は沙織達がいる別室に移動してそれぞれもちいった部屋着に着替える


あたしはゆるTにでかでかとルフィがプリントされているお気に入りのやつ





沙織と輝だけだと思ってたからこれにしたけど…


会長に見られるのは嫌!!


こんな少年みたいなやつ…





みんな着替えし終わって次々に部屋をでていく



































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