私の敵はチビ会長









目を細めてあたしは会長の隣にドスンと大きな音をたてて座った




驚いて目を見張る会長




会長だけじゃない

みんながあたしの行動に驚いて唖然としてる






あたしは驚いてる会長を馬鹿にしたようにフンと鼻で笑う



もちろん、さっきのの当てつけ



会長は驚きの表情から悔しそうに眉をピクピク揺らす






久しぶりに見た…


こんな会長










思わず笑みが零れる






『笑うな…』




一瞬、怒らしたと思ってビクッとしたけど、


あたしを睨む会長の目は優しくて



いつもの会長そのもの










嬉しい…話せた!!


どうしても笑わずにはいられない




嬉しくて嬉しくて…

もぅ飛べそうだよ…







『笑ってないもんね!会長こそ、笑ってる!!』

『はぁ?笑ってねぇよ。お前はにやけてる』

『は!?会長なんてニヤついてるから!!』

『…どこ見て言ってんだか。』





相変わらずの意地悪ぐあいとそっけない言葉


でも、それがすごく嬉しい



あたしが笑うと会長も少しだけど微笑んでくれた






あぁ…

これでいつもどおり…







そう思った瞬間、


背中に暖かい感触とともに生温い吐息があたしの耳をくすぐる






〜ッ!!///


バッと反射的に耳を押さえ、あたしの背中にくっついた腕を振り払おうとした




手だけは動かせれたけど、

体は思うように動かず振り返ることもままならない








…!!誰!?


怖い恐怖心が心を支配しようとしたとき、

細いけど肉付きがいい腕があたしの肩に手をかける




















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