私の敵はチビ会長
離れたあたし達を残念がる沙織
そのいらつくを止めた張本人の葉月先輩にぶつける
『もぉ!!なにしてくれてんのよぉ!?』
『なっ…なっ…怒らないでよ!!沙織りん!!』
『本当…葉月…最悪…。』
葉月先輩相手に怒る沙織と優さんを放っておいて、
あたし達の会話は続く
『郁…離れろって!』
『ヤダっつてんだろ!?志穂ちゃんとしゃべるんだからさ!!』
『…はいはい。でも、お前はエロいことしか考えてないだろ!?』
『ちゃんと考えてるし!!…その、色々と…』
詰まってる…
郁さんと会長の会話にただ呆れるばかり…
だって、郁さんの考えてることで言い合ってるんだよ?
最初あたしのことで話してくれてたはずなのに…
苦笑いしかできなくて笑ってると、言い合ってた優さんが大きな声を出す
『うるさい。もうそろそろ水城達帰ってくんぞ?』
『あ…やば』
沙織が優さんの呼びかけに苦い声を出すとそれと同じように、
寝ていたはずの輝の手がピクリと動く
それに気づいたあたしはまた苦笑いが増える
はは…
あの人帰ってくるもんね
そしてタイミングよく玄関があく音