私の敵はチビ会長









『ではぁ♪始めまっす!!!!引いて引いてぇ〜!!』




あたし達3人以外は皆ノリノリのテンションMAX




しかも…

閉じ込めておいた欄さんも参戦してるし…。





優さんが苦々しい顔で謝ってくる


あたしは精一杯首を振って笑顔を向けておいた






…欄さんのこと少し気まずいけど、


あたしが避けても意味ないし!!






自分を奮い立たせていざ、勝負の棒を引く


緊張して震えが止まらなかったけどなんとか取れた






棒を手にとりながらチラッと隣の会長を見る



無理矢理参加させられてふて腐れてる会長だけど


手にはしっかり一本の棒。







ププ!!結局やるんだ

思わず笑うと会長が急にこっちを向いて来たから慌てて顔を逸らす



幸運なことに会長は気づかなかったみたい…






ふぅ〜…

危ない危ない…


目が合ったら恥ずかしくて死んじゃうよ







なんとか平然として前を向くと、沙織が大きな声でなにか言い出したところ





『あッ!!王様発表の前に、自己紹介しよっかぁ♪まず私からね、…私は1ー7組の生徒会役員!!渡辺沙織でぇ〜す』



言葉の語尾に甘いハートがつくような挨拶に歓声が上がる




え…

みんなこんな挨拶するの?




難易度の高さに唖然として固まってしまった



会長や優さんも同じくボケッとして目を見合わせてる

多分困ってる顔










沙織のばかやろうッ!!

無茶ぶりもいいとこだよ!!



そんなあたし達をよそに沙織はハイテンションのまま続けてく




『はい次、郁くんからぁ〜!!』






































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