私の敵はチビ会長








沙織からのパスに笑顔で答える郁さん




『おうよ!!俺は元気なイケメン高松っ…』



ボコ



『で、私がツッコミ役の水城奈梨。よろしく!!次、梓菜』

『へぇ!?、わ、私は…小出梓菜で、すっ…』





あたしの横で倒れてる郁さんは白目を剥いてる…


水城さんの右ストレートが顎にヒットしたらしい。





あたしは哀れみの視線を郁さんに向けただけで、

後は放っておいた







だって…

介抱しても、めんどくさいだけだし…


これで静かになってくれればこしたことないし!!









郁さんが倒れてる間にも自己紹介は続いてて、いよいよ千架さんの番


輝はやっと名前が分かったその人をずっと輝くような目で見つめてる





ちゃっかり横とっちゃってるし…


輝は積極的だな…



呆れたけど、憧れる反面もあって

感心まじりに目がハートな輝と千架さんを見比べる







『俺は…粥乃千架…で、す。』




粥乃…?

変わった苗字




それでも輝は大満足みたいで手を合わせて喜んでる


それに千架くんも輝の笑顔に微笑み返してるし…




あれ…

意外に?



親友の順調な恋にワクワクしているとゴッと走る頭の痛み


痛いと言う暇もなく、あたしは回ってきた沙織によって無理矢理引き上げられた




『ッ!?な、なに!?』

『自己紹介。』


ただそれだけの言葉とウインクを残し立ち去る沙織






意味わかんないよ


納得がいかないところもあったけど、

適当に済ませ会長に振る





困るかなぁ!

とか、楽しみにしてたのに難なく人懐っこい笑顔をだして大歓声で終わってしまった




悔しそうにあたしが会長を睨むと、

得意げにフンと鼻を鳴らす会長によけいイラッ!!



む、ムカつく〜!!!!






































< 436 / 485 >

この作品をシェア

pagetop