私の敵はチビ会長
おかしいよ、あたし
普通は龍而でしょ?
会長なんて結局人を期待させておいて地の果てに突き落とすんだから
今度もそうに決まってる
ただ…
あの時の会長の声と顔が頭から離れない
さっきまであたしがしてた辛い恋をしてる顔
だから余計に
知りたくなる
しばらくたって会長の寝息が一定のリズムを刻み始めた
人をこんなに混乱させておいて、自分は寝るって…
どんだけ小悪魔?
笑いを零しながら会長の幼い寝顔をじっくり観察する
もぅあたし以外全員寝ちゃったから起きても安心
覆いかぶさるように会長を見つめる
…
会長、
会長はその約束で
あたしになにを言ってくれるの?
可愛い寝顔にキュンとなって素早く自分の布団に戻り毛布をかける
ドキドキが止まらない…
『…ボソ…あたしにどうしろって言うの?…神様…』