私の敵はチビ会長
『……志穂、俺の話たいこと…聞いてくれる?』
『………うん』
返事は?って一瞬戸惑った
だけど、会長の真剣な表情を見てて…
あたしにとって
なにより会長自身にとって大切なことだろうと確信した
だから、それを止める理由はない
『……俺、欄が…志穂のこと好きだと思ってて…そんで……付き合ってると思ってた…。』
辛そうな顔をする会長に不安になる
包まれていた手が力強く握られて、
あたしは大丈夫って意味を込めて握り返す
あ…
郁さんが言ってた…。
会長はあたしと欄さんが付き合ってるって勘違いしてるってこと…
本当だったんだ
…じゃあ、噂を郁さんに言ったっていいのも本当?
ドクン
嫌な響き音
『……避けようとした。欄に悪いし、志穂も…勘違いされるの…やだろ?』
意味わかんないよ会長
ちゃんと聞いてた?
あたしは会長が好きなんだよ?
なのに…
嫌だとか
そんなこと言わないでよ
あたしは悪気はないと思う会長を睨む
急に睨まれてびっくりした様子の会長だけど、勘はいいから…
すぐに分かったみたい