私の敵はチビ会長
『よし!!じゃあ行く?』
『…うん。』
どうしよう…。
まだあたしの寮までかなりあるよ…
走って帰っても途中で疲れて止まっちゃうだろうし…
公園を出ながら不安をつのらせるあたし。多分すごく顔にでてると思う
公園をでて二つに分かれてる道まで来た…
はぁ〜…。どうせなら走って帰ったほうがいいよね?
『じゃあありがとね?バイバイ!!』
会長に笑顔を向けながら素早く振り向く
さ、走ろ…
あたしが寮のほうに走りだした時だった
『ちょっと待って!?』
『え?』
呼び止められたあたしの手は会長に握られてる…
え…?えぇ!?なに!!?
握られた手が汗ばんできた
顔もなんとなく熱く…
『志穂の寮の近くにたしか自動販売機あったよな?』
『え…?あるけど…。』
『そ。俺喉かわいたから飲み物ほしいんだ。だから俺もそっち行く』
そう言いながらあたしの手を放し会長はあたしの前を歩く…
な、なに!?
びっくりしながらも必死に会長に追いついてくあたし
自動販売機…?自分の寮にもあるんじゃないの?
『あ。そういえば…公園にもあったじゃん?』
『…なにが?』
なにがって…
『自動販売機!!』