私の敵はチビ会長












『よし!!じゃあ行く?』

『…うん。』




どうしよう…。


まだあたしの寮までかなりあるよ…




走って帰っても途中で疲れて止まっちゃうだろうし…



公園を出ながら不安をつのらせるあたし。多分すごく顔にでてると思う







公園をでて二つに分かれてる道まで来た…



はぁ〜…。どうせなら走って帰ったほうがいいよね?





『じゃあありがとね?バイバイ!!』




会長に笑顔を向けながら素早く振り向く


さ、走ろ…





あたしが寮のほうに走りだした時だった






『ちょっと待って!?』

『え?』




呼び止められたあたしの手は会長に握られてる…




え…?えぇ!?なに!!?



握られた手が汗ばんできた

顔もなんとなく熱く…












『志穂の寮の近くにたしか自動販売機あったよな?』

『え…?あるけど…。』

『そ。俺喉かわいたから飲み物ほしいんだ。だから俺もそっち行く』





そう言いながらあたしの手を放し会長はあたしの前を歩く…




な、なに!?



びっくりしながらも必死に会長に追いついてくあたし




自動販売機…?自分の寮にもあるんじゃないの?





『あ。そういえば…公園にもあったじゃん?』

『…なにが?』




なにがって…



『自動販売機!!』




























< 65 / 485 >

この作品をシェア

pagetop