私の敵はチビ会長






『あ、ほれ。ついたぞ?』




急に立ち止まった会長にぶつかりそうになりながらも指差す方向を見た




え…?あたしの、寮?


目の前に広がるのはあたしが見慣れてるボロい寮だった





いつのまについてたの?



放心状態だったけど、会長が動く気配がして急いで振り返った




急に振り返ったせいで驚く会長だったけど笑顔で笑いあたしの背中を押す





『わっ!?』

『お、ごめん。でも早く入れよ』



謝りながらもまだあたしの背中を押す会長



『あ…う、うん。』




勢いに負けて寮の玄関扉を開ける。ギィ…


後ろを振り返ると会長は寒いのか苦笑いになりながらたっていた




あ!マフラー!!



『ねえ!マフラー忘れてる!!』




スルリと首から外し、会長の方に手を伸ばす



でも会長はまた笑ってあたしの首に巻きなおしてきた



途中に冷たい手が首にあたりビクッとする



恥ずかしい…。






『明日でいいから。朝寒いらしいし』

『だ、だったらなおさら!』

『いいの!!俺は強いから』

『腕簡単に折れたけど?』

『…おまえの力強すぎ…』



思い出したように苦笑いする会長が面白くてあたしもつられ笑い…


それを見てちょと顔を赤くした会長は照れくさそうに頭をかいた

























< 67 / 485 >

この作品をシェア

pagetop