私の敵はチビ会長
『おい!』
『え?』
『え、じゃねぇよ!!てめぇ…よくも恭哉くんの…』
『やめろ!!』
ギリギリのところで伸びてきた拳が止まる
つぶってた目をそっと開けると、怖い顔をした会長がこっちを睨んでた
…こ…怖い…。
身の毛もよだつような視線…。女子達もおびえてる
『いい加減にしろ…。こんなふざけたこと言ってんじゃねぇよ。もう1回でも言ってみろぶっ飛ばすから?』
『…う、ん。』
『なら…席つけよ』
『は…い。ごめんね?』
そう謝って各自の席につく。あたしは…動けなかった
会長はそんなあたしに近づいてなにも言わず教室の外に出す
え…?な…んで?
混乱してて、なぜか泣きそうなあたしに会長は笑いかけ
『心配すんな?大丈夫だから…でもいまはそこにいて?』
教室に入ってしまった会長をただただ見送ることしかできない…
役にたってない…むしろ、
迷惑かけてばかり…
そう思ったら鼻の奥がツ-ンとして
悲しくなった
泣きたくなった
『うっ…ごめっんね…会長っ…』