私の敵はチビ会長




『…。』




あたしは回想のなかでなぜかイライラしてしまって会長をおもいっきし睨んだ



そうすると、あたしと目が合った会長は、


もっと怪訝な顔でパソコンを動かしながらこっちを見てくる




いけない…


これじゃ変な人じゃん!!





一旦回想は終了して会長に笑顔をむける



あ。そうそう回想内容はとにかく…大変だったんだから






『…どうした?』

『別に?』

『……あっそう。…もうすぐ昼だから教室に戻るぞ?』

『え〜?ヤダ。』



興味なさそうにスルーしてくる会長に腹が立つ



だからあたしも困らせてやろうと思って、わがままをした


それを見てまた嫌そうな顔をする




そんな顔しなくても…いいじゃん








『わがまま言うなよ。俺達が自由にしていいのは午前だけなんだから…』

『いいじゃん?午後もサボろうよ?』

『ダメ、行くぞ』

『絶対動かないから!!』



そう宣言するとソファーにしがみつく



めんどくさそうに頭をかいてあたしの傍に近寄ってくる会長…






『なに?』

『志穂ってさ、超〜…わがまま』

『なっ!?わがままじゃない!』

『へぇ〜…じゃあ行こうっか?』



ふてくされていたあたしはえ?って顔をして会長を見た



ニヤリと笑いながらあたしの頭をポンと叩くとそのまま生徒会室を出てってしまった





…なんなの…。


触られた頭を触り返す。それは密かに熱を持っていたんだ





『はぁ〜…。ペース乱されまくり…』



深いため息をはいてあたしも出る





あ。会長の飴だ…。1個ぐらい貰ってもいいよね?


オレンジ味の飴を口に含みカランと音を出しながら舐める




『ん〜。うまっ』


















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