私の敵はチビ会長
『はぁ〜…まだ?』
5分ぐらいしかたってないけど返信してこない会長に切れ気味
なんで返信してこないの!?
ケータイぐらいもってるよねっ!?
近くの草を掻き毟りながら青く綺麗な空を仰向けになり見てると
なんか自分がむなしくなってきた…
そんなあたしに保健室から楽しそうな笑い声が聞こえた
ん…?なんだろ?
メールを待つのにも疲れたあたしはそっと保健室に忍び寄る
『きゃははぁ〜♪面白ぉ〜い!!』
高らかな女の子の笑い声が響いてベットがきしむ音が聞こえてきた
カーテンの隙間から窓越しに覗いてみると
女の子が一人ベットに片膝乗せながら奥に向かって笑いかけていた
ベットに誰か寝てるみたいだけど顔はカーテンに隠れてよく見えない
なにしてんだろ…?今授業中のはずなのに
不思議に思ったけど話の続きが気になるからまだ覗き見することに
『…ねぇ?キスして?』
…ッ!!?
え、え?なに?えぇ!?キスっ!!?
いきなり放たれた女の子の言葉に戸惑いを隠せないあたし…
思わず窓から飛びのいちゃった…。その勢いでケータイまでも落とす始末
なに言ってんの!?キスって