私の敵はチビ会長
1日目の学園祭
文化祭当日
結局あたしのケータイは鳴ることないまま当日になってしまった
返信がこないから逆切れして会長を避け続けたあたしは疲労困憊…
おかげで会長とも一言も口をかわさなかったし
いろんな意味であたしが悪いんだけど…
でもそんなこと思ってても腹が立ってしょうがない…
だから今日はめちゃくちゃ不機嫌!!
『志穂ぉ?大丈夫?もう直始まるけど?』
『え?もう!?まだ着替えてない!!』
あたしが焦って衣装袋から衣装をとりだそうとするのを腕をおさえてとめる沙織
つかまれた腕はギシギシいってて痛いくらい…
え…?なに?
驚いて沙織のほうを見ると
悪魔みたいな笑みを浮かべニヤニヤしながらあたしを見ていた
あの…怖いんですけど
すこし身震いしながら困惑していたら、口元を上に上げた沙織
『ふふ…まだ見ちゃダメなんだからぁ〜。ふふ。』
『な、なんで?』
『おたのしみだからぁ〜。ふふふ』
やっぱ怖いんですけど…。
沙織はそういうともっと腕を強く握った
痛たたたっ!痛い!
『沙織いたいからっ!ていうかはやくしないと、はじまっちゃ…』
キ-ンコーンカーンコーン
あたし達に割り込むかのように始まりのチャイムが鳴り響く
え…?文化祭始まっちゃた?
あたしの顔から血の気がひいてく…だってこのチャイムがなったらもう教室でお客を待ってなきゃいけないから
沙織も苦笑いをしてる
『は、走る?』
一気に駆け出したあたし達そのスピードの速いこと。
校舎にたどり着き階段を駆け上った