Sleeping dream
「こんなに家庭的で可愛いのにど うして彼氏がいないのかなぁ。」


彼女は私に向かって言う。

いつもこういう話の展開になる。






別に作らないじゃない。

もう、諦めているんだ。

私の心と体を愛でいっぱいに埋め尽くしてくれるような彼氏なんていない。

昔は心の中でずっと待っていた。

シンデレラも白雪姫もみんな王子様が迎えに来た。



でも、現実は違った。

私に近寄って来た男どもの中に王子様なんていなかった。



みんな私をアクセサリーのように自分の横に飾っておく。


見栄えがいいから?

誰かに自慢したいから?

それとも何?




ばっかみたい……




もうそんな事、疲れたよ。









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