Sleeping dream
その後はだいたい、好きな芸能人の話やら学年の噂話やらそんな感じ。

そのうち、チャイムが鳴る。

――キ-ンコーンカーンコーン
     キ-ンコーンカーンコーン――



彼女は“やだなぁ…七時間授業。”と言いながら、お弁当箱を片付け、自分の席に戻ろうとしている。



「愛ちーん!
 あと、三時間頑張ろー!」


私に向かって、ガッツポーズをしている。


私も真似してガッツポーズを返した。



彼女が歩く度に紺色のスカートが左右に揺れる。




今夜も宮本さんとの約束が入っている。


五時間目の現国はお昼寝タイムか……







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