Sleeping dream
…………………………ないか……



ドラマが終わり、DVDとTVの電源を切る。



約束の時間まであと三時間。


「そろそろ用意するか。」


二階の自分の部屋に行き、まず、暖房を付ける。

十二月の初めもやっぱり冷える。


そして、ついでにコテの電源も付けておく。



ゆっくりとクローゼットを開ける。


カラフルな洋服たちが窮屈そうに眠っている。


その中からピンク色のワンピースを取り出す。

それから、引き出しからは買ったばかりの真新しい下着も出す。

黒地にたっぷりと白いフリルが施してある。


下着だけ付け、あとはベッドに寝かせておいた。



ドレッサーに座り、熱々にしておいたコテで丁寧に髪を巻いていく。



ストレートだった髪がみるみるうちに巻かれていくのが分かる。


私は鏡に映った自分を見て思う。

まるで、蛹が蝶になる瞬間みたい。
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