Sleeping dream
急いでいつもの場所に行く。


――ガヤガヤガヤガヤ
    ガヤガヤガヤガヤ


この場所もいつも通りネオンで溢れている。

辺りを見回す。

まだ来てないようだ。



相手より先に着いておかないと気が済まない。



誰が想像するだろう。


十六の女子高生が年齢を偽って、男と援交をしているなんて。





はぁ、とため息をひとつつく。

私がまたひとつ抜けた。





男が私の方に向かって歩いてくる。

今日もあの男に心の穴を埋めてもらう。




大丈夫。


怖くなんかない……
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