Sleeping dream
「何なのよ。」




私は消えてゆく彼の後ろ姿を見つめていた。




手にはメモが握られたまま。





空を見上げると、やっぱり、薄汚い色をしていた。
でも、たった一つだけキラリと光る星があった。



「分かったよ。
 ちゃんと、あんたはそこにいる から。」



これが夢の始まりだった……




























今でもあの日に見た星は忘れていない。
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