Sleeping dream
一通りの行為を終え、裸の男は窓際でタバコに火をつけている。


タバコの匂いは苦手。頭が痛くなる。



私はまだベッドの中で丸くなっていた。

まるで、生まれたばかりの赤ん坊みたい。



怖いの…

また現実に戻るのが。

だって、誰も助けてなんかくれないでしょ。

あんな世界、戻りたくない。




――神様、

  もう少しだけ、

  夢を見させて下さい。




  お願い……――








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