Sleeping dream
……何だかなぁ。


今、私はユウと喫茶店で二人っきり。


ユウはホントに嬉しいのか、パクパク食べている。

私はとりあえず、紅茶を一口飲んだ。



「愛、ショートケーキ食べないの?」


彼のお皿の上にさっきまであったショートケーキはもうない。



あぁ、食べたいのね。





「食べていいよ。」


「いいの!?
 じゃあ、もらっちゃうっ!」


あんた、普通さぁ、

愛が食べなよとか、

ホントにホントにいいの?とか

ちょっとは遠慮するでしょ。


まぁ、言ったのは私だけどね。




彼はせっせとお皿を自分の手元に移している。

その数秒後にはフォークを動かしている。


あんた、子供っぽい。


そう思うと、少し笑ってしまった。


「愛、何で笑ってるの?」

彼は私の方を向いて、不思議そうにしている。

“何でもないよ”と言ってみるけど、今度は不思議そうにしているユウがおもしろくて、笑ってしまった。

「何だよっ!
 気になるから。」


「アハハ。」


ちっぽけな事だけど、私には嬉しかった。

こんな事で笑える自分が信じられないくらいで。






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