Sleeping dream
息が詰まる……


いくら高校生とはいえ、
結局は男と女だ。


人々の欲望が交差する空間が存在することすら、

吐き気を覚える。



私の隣にも入れ代わり立ち代わり、男が座って、

面白くもない話や自慢話を延々と聞かされた。

私はツッコんだり、笑っててあげられるような気の利く子じゃないから、

ただ笑顔で相槌を打つだけだった。


男も面白くないと思ったのか、別の女のもとへ行く。

まぁ、こんな感じだ。



レナは相変わらず、ショウにベタベタして、

おまけにキスなんかしている。


友達の行為を見るのは何だか変な気分だ。



場に合わない私がここにいるのも変だ。



開き直ったかのように、私はバッグを持って、部屋を出た。


廊下と部屋の温度差に違和感を感じながら、エレベーターへ向かった。


さすが夜のカラオケボックス。

あちらこちらでいちゃついている。

中にはヤッちゃっているカップルもいる。


異性を求めているやつらがここで合コンなんか参加することをひしひしと感じる。



.
< 84 / 144 >

この作品をシェア

pagetop