Sleeping dream
「そっかぁ。
 よかったよかった。」


彼は弾んだ声で返事をした。


「愛、今度の日曜、暇?」


「ごめん。
 その日、テスト前日だから、さ すがに無理だわ。」


「そっかぁ、遊園地でも連れてっ てもらおうと思ったんだけどな。」



正直、行きたかったなぁ……


でも、テスト勉強、全然やってないし。


ってか、何で私、行きたがってんのよ。


そうよ、あいつは彼氏じゃないんだから。



「ク、クリスマスとかは?」


咄嗟に出た言葉だった。



私、何言ってんのよ。



「ごめん。
 予定入ってんだぁ。」


ユウはいつもの喋り方で私の誘いを断った。


「そっか。
 また女の子と遊ぶんだぁ!!
 女遊びもほどほどににしなさい よ。」


「気をつけまーす!」



どうして、若干ショック受けてるんだろう……


どうして、あんたはいつも私の心の中をぐちゃぐちゃにするの?





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