約束

「おはよー香!」





「あ、玲香おはよー!」



この笑顔が可愛い女の子は、小山 玲香(こやま れいか)。私の親友。
家が凄いお金持ち。でもいばっていない素直な女の子。

いつも玲香とは、学校へ行く時一緒に行ってる。



「ねぇね、今日の部活のメニューすっごくきついらしいよ!。どうしよう!これ以上やせちゃったら・・・」



「・・・あのねぇ、そんなこと気にしなくても大丈夫!。っていうか玲香はもっとやせた方がいいよ。」



「ガーン! 香・・・そんなに言わなくても・・・。」
玲香は、首をがっくりと落とした。



「嘘だよ!本気にしないで!。玲香はそれで十分スタイルいいですよ~」

そう言ったら、玲香は私をあきれた目で見ながら言った。



「いいよねぇ、香は! スタイルもいいし、顔も可愛いし、運動能力抜群だし、頭もいいし・・・うらやましいよ!」

玲香は、話すたびにこんな話をしてくる。全然そんなことないのに・・・。



「そんなことないよ!。 それより玲香、渡辺くんとはどうなったの?」

玲香は恋をしてる。隣のクラスの渡辺くんに。



「あぁー・・・あの人はもう終わった!」







悲しそうな顔で、玲香は言った







「・・・えぇ!? なんで!! あんなに大好きだったじゃん!」

玲香は私と話すたびに渡辺くん、渡辺くんといつも言ってた。
なんでだろう・・・。




「ま、いいじゃん!そのことは!」




「よくな『キーンコーンカーンコーン』」

私の声を学校のチャイムが遮った。



「はいっ!この話終わり!。ホラッ、早くいかないと遅刻しちゃうよ!」



「はーい・・・」

私納得してないのに・・・!。どれだけタイミング悪いんだ!。
後で問い詰めてやる!。


私は心の中に小さな決意を思いながら教室へ向かった。








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