僕らの日々

謝りたくて








私が教室へ戻ると、
もぅ尚は席に座っていた。






「な…尚?」





私は顔を覗き込みながら
君の名前を呼ぶ。





ぷいっっ







尚は聞こえてないとでも
いうように
私を無視した。






絶対に聞こえてるし!











すると尚の周りに
数名の女の子たちが
集まってきた。







そして1人の女の子が
私に一言。






「あんた、
尚に嫌われてるんだから、
尚に近づかないで」








むか…



あんたに関係ないっつの!






そう思っていると
女の子が尚に「ねー?」と
尋ねる。






「あぁ、俺は嫌い」








ズキッ――――






なんか…
本人に言われると
キツいな……





私は言い返せず
黙って座る。










分かってるよ……







嫌われてる事くらい……











でも君が






大好きで





大好きで







仕方ないの…………












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