僕らの日々
いよいよ告白。
教室前で
私の足は止まってしまった。
怖い……
でも、私が決めた事だもん!
私はドアを少し開けた。
そこには尚がいた。
……が、
私の見たくない光景だった。
「ねー宇津見ぃー」
女の子は尚の首に
腕を絡ませる。
「キス……してほしいな?」
甘えた声で
尚に頼む女の子。
尚は黙ってたけど
この会話が2人にとって
当たり前の事だと
思うと悲しくて
仕方がなかった……
「――…美音?」
ぼーと立ち尽くした私に
気付いたのは
私の好きな人。
でも今の光景は
私には ちょっとキツイよ…
告白しなくても分かる。
私、フラれるよ…
嫌われてるし
可愛くないし
甘え上手でもない。
「……ごめんね?
話は無かったことにして」
それだけ言って
私は教室から飛び出した。