僕らの日々
翌日。
いつもと何一つとして
変わらない
俺らの日々――――
でも今日は、
互いを“嫌い”なんて
言わなかった。
今日は平和な一日が
送れそうだ。
国語の時間。。。
……あれ?
教科書がない!?
やべー
忘れちゃったし
チラッと隣を見ると
美音はきちんと教科書を
持ってきている様子。
……借りるか。
「教科書みしてくれない?」
意を決して美音に尋ねる。
「い、いいよ」
するとフツーに
教科書を見してくれた。
互いの机を
ぴったり合わせて
その真ん中に教科書を置く。
教科書の文字を見るため
互いに無意識に
寄り添い会う……
ときどき当たる君の小さな肩が
俺をドキッとさせる。
近くで見ても
やっぱ可愛い。
ってか、
まつ毛なげー……
「尚?」
顔の距離10cm。
君は俺を見つめた。
「な、なに?」
こんな間近だと
理性もたねーって!!
「放課後、ヒマ?」
「別に用事ないけど」
「教室で待っててもらえる?」
「ん、分かった」
いきなり何だよ!
もしかして告白だったり(笑)
…………いや。
そんな訳なかった。
だって
俺は嫌われてるのだから