僕らの日々
すると女の子は
俺にベッタリと抱きつく。
「ねぇ?付き合おうよ」
甘えた声で俺の耳元に囁く。
「前に断っただろ?」
「じゃあ……
付き合ってくれないなら
キスしてよ」
はぁ?
ふざけんなよ!!!!
俺は好きなやつとしか
キスしないんだよ!
女の子と俺の距離は
わずか5cm。
突き飛ばしたいけど
いちお女の子だし
俺には出来ない…………
「キス……してほしいな」
腕を俺の首に回す女の子。
俺は
とことん無視し続けた。
知らなかったんだ。
この光景を
美音が見ていた事なんて……