I go to your place
出会い
「未来おはよー!!」
怜奈が挨拶をしてきた。

「おはよー!」
私も挨拶をした。

私と怜奈は挨拶をかわしたあと、怜奈が、
「今日、ずっと休んでる国語の先生の代わりのが来るらしいよ!!」
とテンション高めで言った。

「えー、まじで!?どんな人なんだろうねー!!」
私もテンションが高くなった。


ガラガラガラ!!
「おーーーい。もうチャイム鳴るぞー、席つけー!!」
担任の畑山が言った。

「おい、中野、相沢!!おまえらも早く席つけよー!」
私達にそう言うと、他の生徒達にも早く席につけよと呼びかけをしていた。
怜奈は、頬を膨らませて席へと戻った。


キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。みんなが慌てて席へと戻っていた。

「あー、今日の時間割は、1時間目国語・・・。お、国語は新しい先生が来るぞ。」
と畑山が言い、時間割を軽く流すように言った。

それから、先生が今日の朝の出来事をだらだらと話していた。
先生の話長いなぁと思ってた時、私はなんとなく新しい国語の先生が気になった。

あー、どんなひとなんだろうー。なんかますます気になってきたー!!
畑山によると国語の先生は男らしい。


キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に新しい国語の先生が、教室へと入ってきた。

私はその時、唖然とした・・・。
新しい国語の先生の名前は三浦と言う名の先生だった。

なんか、先生っぽくなく、顔がちょっと幼く見えた。いわゆる「童顔」ってやつだ。
あと、身長は165cmぐらいで、すごく頼りない感じだった。

「えー、今日から、2年の国語を担当する三浦です。」
軽く自己紹介した後、すぐ授業に入った。


キーンコーンカーンコーン

授業が終わると同時に
「ちょっと、未来!!」
と怜奈がちょっと不機嫌な顔をして私の席へと駆け寄ってきた。

「なによあの国語の先生!!イメージしてたのと全然違うよー!」
怜奈は悔しそうにジタバタしていた。
「あまりおもしろくなさそうな先生だね・・・。私、これから毎日国語の時間、寝よっかな(笑)」
なんて返してみた。

「あーあ。前の先生の方がましだったよー」
その言葉に対し、私は、うんうん、と頷いた。


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