─チビとわたしが歩く道─
チビとわたしが歩く道
サナエ
「ねぇ、ママ。明日から早苗も、チビのお散歩連れて行って?」
5歳のわたしは、家で飼っている雑種犬の『チビ』が大好きだった。
「あら、チビのお散歩は朝早いのよ?早苗起きれる?」
チビは、わたしが産まれる前から家にいたんだって。
「早苗がんばるもん!チビと約束したの。明日からは、早苗とお散歩するんだよーって。」
「あらあら、じゃあ今日は早く寝ないとね。‥‥‥おやすみなさい。」
「うん、おやすみ。ママ。」
ママにゆっくり頭をなでられながら、わたしは眠りにおちた。