─チビとわたしが歩く道─
ある日わたしは、学校の帰りに泣きながら家に帰った。
泣いているのを、ママに見られて心配されるのがいやだったから、わたしは涙がかわくまでチビの小屋にいた。
まだ小さいわたしは、チビと2人で小屋に入っても、全然余裕があった。
「ぐすっ‥‥ひっく‥‥‥。」
チビは離れていこうとも、近づこうともせず。
ただ、じっとあたしの隣で座っていた。
「えへへ‥‥‥クラスのね、男の子に、足おそいってバカにされちゃった‥‥っ‥‥。」
運動が苦手なわたしは、運動会の練習で足が遅くて、何回もバカにされた。
それが、くやしくて。
学校から帰る、1人になったとき。
自然と涙が溢れてきた。