【COLORS②】怪盗バレン─聖夜に贈るメッセージ─
「はい、お兄ちゃん」
千夜は人のいないことを確認すると俺をバックから出した。
「やっと外に出れたぜ」
「どうする?私はそろそろ戻るけど」
彼女はバックを閉じた。
「俺は船内を散策してるよ。姿もあと十分弱で戻るみたいだしな」
「……何かあったら連絡して」
「ああ」
まだ確実なものではなかったため、千夜にはあのことは言わなかった。
「さてと、どこから調べたらいいものか……」
手掛かりはない、あてなど当然あるハズもない。
とりあえずは──
その時だった。
俺はラッキーなことに扉が開いている部屋を見つけた。
千夜は人のいないことを確認すると俺をバックから出した。
「やっと外に出れたぜ」
「どうする?私はそろそろ戻るけど」
彼女はバックを閉じた。
「俺は船内を散策してるよ。姿もあと十分弱で戻るみたいだしな」
「……何かあったら連絡して」
「ああ」
まだ確実なものではなかったため、千夜にはあのことは言わなかった。
「さてと、どこから調べたらいいものか……」
手掛かりはない、あてなど当然あるハズもない。
とりあえずは──
その時だった。
俺はラッキーなことに扉が開いている部屋を見つけた。