【COLORS②】怪盗バレン─聖夜に贈るメッセージ─
「お兄ちゃん!お兄ちゃんてばっ!」
「あっ……ごめん」
千夜の呼びかけにも反応できないくらい、俺は一人で干渉に浸っていた。
「……私、やっぱ先に帰るね」
「?」
「そろそろ煙の効果もきれる頃だし、私の分まで楽しんで来てよ!亜実さんと!!ってなわけで邪魔者は退散します〜」
そう言い放つと彼女は自前のハンググライダーを広げて飛び立った。
「な、なんだよそれ!!」
つ─か!あんなもんまで持っていたとは。どこまで用意周到なんだ……恐るべし我が妹!!
……はぁぁ。
千夜のヤツ、勝手なことばかり言いやがって!これからど─やって説明すりゃいいんだよ……第一、俺は留守番って言う設定じゃなかったっけ?
でも、まぁ、
あいつが誘ってくれなきゃ、今回の一件には関われなかったわけだし……
ごちゃごちゃ考えるよりもまず、
『ありがとう』
くらいは言ってくるかなっ!
END
「あっ……ごめん」
千夜の呼びかけにも反応できないくらい、俺は一人で干渉に浸っていた。
「……私、やっぱ先に帰るね」
「?」
「そろそろ煙の効果もきれる頃だし、私の分まで楽しんで来てよ!亜実さんと!!ってなわけで邪魔者は退散します〜」
そう言い放つと彼女は自前のハンググライダーを広げて飛び立った。
「な、なんだよそれ!!」
つ─か!あんなもんまで持っていたとは。どこまで用意周到なんだ……恐るべし我が妹!!
……はぁぁ。
千夜のヤツ、勝手なことばかり言いやがって!これからど─やって説明すりゃいいんだよ……第一、俺は留守番って言う設定じゃなかったっけ?
でも、まぁ、
あいつが誘ってくれなきゃ、今回の一件には関われなかったわけだし……
ごちゃごちゃ考えるよりもまず、
『ありがとう』
くらいは言ってくるかなっ!
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