唇を塞いで
京はあたしの頭を豪快に撫でて最後にポンッとしていった
「きっ京!!」
「ん?」
「メール…してね」
「するよ」
どうして、こんなことを言ったのか、自分でもわからなかった
学校一のイケメン王子とあたしが関わるなんて
一生ないと思ってた
あたし、今日の合コンに行って良かったと思ってる
あんなに嫌だったのに
おかしいな
「ただいま」
「おかえり。どこ行ってた?」
「合コン」
お母さんにお線香を挙げながら言った